†Reality ring†    第Ⅴ章 ~七人の殺戮兵器~

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「ほんなら・・・女学院に近いのは芙蓉邸と商道とどっちや?」 「えっと・・・色々変わってるから何とも言えないけど他の場所が変わってないなら楓の家が近いな」 「楓?誰だそりゃ?」 「ごめん芙蓉邸な」 「なら俺は芙蓉邸に行くで王子!!お前は女学院な」 「あぁ、わかった」 キコウがストレリチア女学院に近いのはどちらかを尋ねると亮がその場所を答えた だが亮はいつもの癖でその家の名をいつも呼ぶ呼び方で答えてしまった 当然聞いたことのない名前にキコウが聞き返した 亮は一言謝り言い直した それを聞きキコウは芙蓉邸そしてリョウはストレリチア女学院に行くことになった ちなみに『楓』とは家主の女の子の名前である 「それじゃ木漏れ日通りは俺が行くよ」 「待って・・・木漏れ日通りは私が行く」 「えっ!?ア、アキが!?どうして?」 「ちょっと考えがあるの・・・私以上にここに適した人は今いないと思う」 残った木漏れ日通りには自分が行くとナツが言うとアキがそれを止め代わりに自分が行くと言った 驚きその理由を聞くナツにアキは考えがあることを話した 「そっか・・・なら俺は皆と一緒に行くよ」 「ごめんねナツ」 「大丈夫だよ」 しつこくは聞かずナツは木漏れ日通りをアキに譲った アキは顔の前で両手を合わせナツに謝った ナツは首を横に振り笑顔で返した 「よろしいですか?それでは・・・お願いします!!」 「おぅ!!」 「うん!!」 そしてマルクの掛け声と同時にロスト、ダイン、アキ、バキ、リョウ、キコウの6人がそれぞれの場所へ向かった 「では私達はバーベナ学園に向かいましょう」 散り散りに所定の場所を目指す6人を後に残ったメイラ、ティアラ、マルク、ロイヤル、ナツ、サラ、シンラ、ルーコ、サクラ、エクティ、亮、ルン、光季、ユイの14人はバーベナ学園を目指し走りだした 今・・・ イヴディアという名の殺戮兵器を・・・ リースという名の少女を・・・ 取り戻す戦いが始まった・・・
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