†Reality ring†    第Ⅴ章 ~七人の殺戮兵器~

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~バーベナ学園へ続く道~ 「!?」 『キュイン!!』 「先に行ってください!!」 先を進んでいたマルクはいきなり銃を抜き撃ち放った そしてその弾丸は何かを弾いた マルクはある一点を見つめ先に行くよう伝えた 「あなたが私の弾丸を防いだのは二回目ですね・・・」 「・・・」 マルクを残し全員がその場を立ち去った後一人の女性の声が辺りに響いた マルクが見つめる先の五階建て程度のビルから一つの影が飛び降りるとそのまま家の屋根を飛びつたいマルクの前に降り立った その女性とは最初マルクを襲った奏彩音だった 「あなたお一人でよろしいのですか?」 「・・・よろしいというとどういう事でしょうか?」 「あなた一人で私に勝てるのですか?という意味ですよ・・・」 「ご心配ありがとうございます・・・ですが大丈夫ですよ・・・本気でいきますので」 「そうですか・・・」 二人はただ淡々と話すとそのまま静かに銃を構えた ~バーベナ学園へ続く道~ 「よぉ・・・」 「なっ!?」 「嘘!?」 「さっき死んだんじゃ・・・」 ゆらりと光季達の前に姿を表した人物に全員は驚きの声を洩らした ただ亮を除いて その人物とは前の戦いでロストとリョウと亮にやられた亮真こと火咲亮真だった 「ここは俺に任せて皆は先に・・・」 「亮!?でもお前・・・」 「お前はリースを助けることだけ考えろ・・・後のことは俺等が考えるから」 亮は真剣を取り出すと他の仲間に先に行くよう言った だが光季が何かを言おうとした しかし亮はそれを聞く前に光季にリースの事だけ考え余計な心配をするなと言った それもそのはず先の戦いで亮にとって亮真は恐怖もしくは苦手とする相手として現われた 亮にとって亮真は苦手な存在で実力がほぼ一緒なため戦いに決着がつかないのである 光季はそのことを心配していた
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