†Reality ring†    第Ⅴ章 ~七人の殺戮兵器~

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「ユイちゃん落ち着いて!!」 「案ずるなサラ・・・吾なら大丈夫だ・・・だから行け!!」 「わかりました・・・行きましょう光季君」 「はい」 明らかに冷静さを失っているユイにサラが落ち着くよう言ったがユイは自分は大丈夫だからと先に行くよう言った シンラは返事を返すと光季に一言かけその場を後にした その後をルン、エクティがついていった 「さぁサラも早く行け」 「・・・わかりました」 ただ一人残ったサラに早く行くよう言うユイにサラは少し間を置き頷くと先に行ったメンバーの後を追った 「ずいぶん強気だな?その自信はどこから沸いてくるのか・・・」 「自信も何も吾がやらなければならないんだ!!」 「なるほど・・・ならまずその決意を折らせてもらおうか」 「なっ!?」 ただ一人残り戦闘態勢を取るユイに呆れたようにガタナが言うとユイは叫び言い返した ガタナは納得するとニヤリと笑みを浮かべた 次の瞬間ユイの表情が驚愕なものとなった ~バーベナ学園へ続く道~ 「・・・すいませんシンラ」 「どうしました?」 先を目指していた五人はサラの一言で足を止めた そして呼ばれたシンラは聞き返した 「・・・この先の戦いで私は必要ですか?」 「・・・どういう意味ですか・・・?」 いきなりサラが口にした言葉にシンラは意味が理解できず数秒の沈黙の後シンラが聞き返した 「ユイちゃんが心配なんです・・・助けに戻ってはいけないでしょうか?」 「そうするとマルクの立てた作戦を無視することになってしまいますよ?」 「わかってます・・・でも」 「行ってください」 「光季君!?」 その言葉はユイを心配しそこへ戻りたいからであった だがそれを許すと言うことはマルクの立てた作戦が崩れることを意味していた それはサラも理解していただがそれでもユイへの下へ戻りたかった その時それを許可したのは光季だった その言葉にシンラは驚いた 「もしリースを助けてもそれで誰かが犠牲になるなんて俺は嫌です・・・それにリースも嬉しくないと思います・・・だからユイちゃんを助けに行ってあげてくださいサラさん」 「わかりました!!ありがとうございます」 光季はその訳を話した それは誰一人と犠牲を出すことなくリースを助けだすことだった サラは頭を下げ返事を返すとユイの下へと走っていった
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