作歌

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しがみついた背中に そっと爪を立てて 私を刻み込んだ もっと 夢の中へ   ひらひら 舞い散る 花びらがひとつ ゆらゆら さまよい 逝き場を無くした   その手で その手で私を汚して 何度も 何度も 私を壊して 汗ばむ淋しさを 重ね合わせ 眩しくて見えない 闇に落ちてく いつか滅び逝く このカラダならば   蝕まれたい あなたの愛で                  新鮮な野菜に そっと刃を立てて みじんぎりをしたら そっと ボゥルの中へ   ぱらぱら 舞い散る お塩を野菜 お肉に かけたら 卵を入れる   その手で その手で お肉をかきまぜ 何度も 何度も お肉をまぜて   こねるの終わったら 形ととのえ 熱々の鉄の 板に落ちてく いつか焼き上がる この鉄板ならば   ハンバーグの 出来上がりだよ
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