第4章「カールと第9」

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「…カール?」 「その声…フランツ?」 男は振り返った 「フランツ‼やっぱりフランツだ‼久しぶり」 この無邪気な笑顔はカールに違いない 安心した僕は力が抜けた 「フランツ大丈夫?」 座り込む僕を見てカールが言った 「え?カール見えるの?」 自殺をしようと頭を撃ち抜いた時に失明したと聞いていたが 「うん、少しだけだけどね」 その言葉にさらに力が抜けた そして大事な事を思い出した
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