第4章「カールと第9」

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「カールこれ、ベートーヴェン先生から」 僕は交響曲第9番の楽譜をカールに手渡した 「父さんが僕に?」 カールは早速楽譜を見た 「…父さん」 カールの大好きなゲーテの詩に曲をつけた第9 ベートーヴェン先生の想いは確かにカールに伝わった 「ありがとうフランツ。僕、いつか父さんに聴いてもらうために頑張って練習するよ」 そう言うとカールは笑ったあの時のように
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