第1章「旅立ち」

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第1章「旅立ち」

ウィーンに帰ってきた際に サリエリ先生のピアノ教室に来た時のこと サリエリ先生は モーツァルト ベートーヴェン そして、僕の伝記をまとめている所だった 「サリエリ先生、その後何かわかりましたか?」 「ん?ウィーンには帰ってきていないみたいだな」 やっぱりなぁと僕はがっくりと肩を落とした 「しかし、ドイツで盲目の男がトランペットを吹いていると聞いたが」 「ドイツ…じゃぁ、次は北か…」 僕はふぅっと息をついた 「いや、カールとは限らないぞ?別人かもしれん」 「いえ、別人でも構いません。僕は本人を見つけるまで探し続けます」 僕は足元の荷物を持ち上げた 「フランツ‼もう行ってしまうのか‼‼‼ たまに故郷に帰ってきたのだからゆっくりしてったらどうだ」 サリエリ先生は僕の事を心配してくれてるみたいだけど 僕は行かなければならない 僕の役目はカールに楽譜を渡すこと 「いえ、長いしちゃったんで、これで」 僕はサリエリ先生のピアノ教室を後にしようとした すると… 『北か…』 たまに現れる 悪霊モーツァルト先生 僕に絶望が訪れるまで絶対に離れないらしい💧 『寒い所は嫌だ‼』 「じゃぁ、憑いてこないで下さいよ‼‼‼‼」 『まぁ、そう言うな』 こうして 僕とモーツァルト先生はドイツへと向かった
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