18人が本棚に入れています
本棚に追加
第1章「旅立ち」
ウィーンに帰ってきた際に
サリエリ先生のピアノ教室に来た時のこと
サリエリ先生は
モーツァルト
ベートーヴェン
そして、僕の伝記をまとめている所だった
「サリエリ先生、その後何かわかりましたか?」
「ん?ウィーンには帰ってきていないみたいだな」
やっぱりなぁと僕はがっくりと肩を落とした
「しかし、ドイツで盲目の男がトランペットを吹いていると聞いたが」
「ドイツ…じゃぁ、次は北か…」
僕はふぅっと息をついた
「いや、カールとは限らないぞ?別人かもしれん」
「いえ、別人でも構いません。僕は本人を見つけるまで探し続けます」
僕は足元の荷物を持ち上げた
「フランツ‼もう行ってしまうのか‼‼‼
たまに故郷に帰ってきたのだからゆっくりしてったらどうだ」
サリエリ先生は僕の事を心配してくれてるみたいだけど
僕は行かなければならない
僕の役目はカールに楽譜を渡すこと
「いえ、長いしちゃったんで、これで」
僕はサリエリ先生のピアノ教室を後にしようとした
すると…
『北か…』
たまに現れる
悪霊モーツァルト先生
僕に絶望が訪れるまで絶対に離れないらしい💧
『寒い所は嫌だ‼』
「じゃぁ、憑いてこないで下さいよ‼‼‼‼」
『まぁ、そう言うな』
こうして
僕とモーツァルト先生はドイツへと向かった
最初のコメントを投稿しよう!