18人が本棚に入れています
本棚に追加
~ドイツ~
盲目のトランペッターの情報を受けドイツまでやって来たが
目撃されたのは街の中央広場らしいが…
兎に角
僕達はその広場で待ってみることに
やっぱりウィーンより少し肌寒い気がした
その後2時間近くその広場にいたが
カールらしき人はいないし見つけることが出来なかった
『まだ待つのか?眼鏡??』
モーツァルト先生の言葉に僕は、はっと我に返った
何を考えていたかわからないけど
僕の意識は遠くに行っていたみたいだった
「あ、そろそろ宿探さないと…」
と、僕の方をじっと見ている男がいることに気がついた
「フランツ?」
その男は僕の顔を覗き込んで呟いた
当たりは既に暗く
僕は恐る恐るその男の顔を覗き込んだ
「え?もしかしてゼヒター???」
『誰だ?』
「僕の友達です」
僕はモーツァルト先生にゼヒターの事を説明した
「やっぱりフランツじゃんかよ‼‼‼
久しぶりだな‼‼」
「久しぶりぃ~‼‼‼‼‼‼」
「どうしたんだよこんなところで?
ウィーンにいたんじゃなかったのか?」
僕はゼヒターに今までのことを話した
「そう言うことだったのか…
じゃぁ、今日は遅いし俺の家に泊まっていけよ👍」
「え、い、いいの???」
「いいよ、昔の話とかしたいしね」
お言葉に甘えて僕はゼヒターの家に泊まることにした
その晩
部屋で今日一日の事を思い返していた
最初のコメントを投稿しよう!