第1章「旅立ち」

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~ドイツ~ 盲目のトランペッターの情報を受けドイツまでやって来たが 目撃されたのは街の中央広場らしいが… 兎に角 僕達はその広場で待ってみることに やっぱりウィーンより少し肌寒い気がした その後2時間近くその広場にいたが カールらしき人はいないし見つけることが出来なかった 『まだ待つのか?眼鏡??』 モーツァルト先生の言葉に僕は、はっと我に返った 何を考えていたかわからないけど 僕の意識は遠くに行っていたみたいだった 「あ、そろそろ宿探さないと…」 と、僕の方をじっと見ている男がいることに気がついた 「フランツ?」 その男は僕の顔を覗き込んで呟いた 当たりは既に暗く 僕は恐る恐るその男の顔を覗き込んだ 「え?もしかしてゼヒター???」 『誰だ?』 「僕の友達です」 僕はモーツァルト先生にゼヒターの事を説明した 「やっぱりフランツじゃんかよ‼‼‼ 久しぶりだな‼‼」 「久しぶりぃ~‼‼‼‼‼‼」 「どうしたんだよこんなところで? ウィーンにいたんじゃなかったのか?」 僕はゼヒターに今までのことを話した 「そう言うことだったのか… じゃぁ、今日は遅いし俺の家に泊まっていけよ👍」 「え、い、いいの???」 「いいよ、昔の話とかしたいしね」 お言葉に甘えて僕はゼヒターの家に泊まることにした その晩 部屋で今日一日の事を思い返していた
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