小5

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「いってきま~す!」 勢いよくドアを開けた。 閉める時も勢いよく… 「やほっ♪」 「やほっ♪じゃねぇよ」 「敬語!」 「くっ…分かりましたよ!」 コイツが頼むんならクラスの男子の8割は首を縦にふるだろう。 なのに何故に僕なんだ? 「ハイ。荷物」 ランドセルだったら確実に放り投げてる… 「今日は体育か…どうせサッカーかな?」 「そだよ。雪夜は無駄に目立つからなぁ…私のモノなのに…」 「モノじゃないよ…」 「って事でチーム分けはお願いね?」 「それは委員長である姫の仕事では?」 「まさか?ただでさえ色々と言われてるんだからね?幼なじみって事だけで…」 だったらこんな遊びをしなきゃいいって思うのは僕だけか? もちろん口には出さないけど… 「僕にもどうしようもないね。ま、運に任せましょう」 他愛もない会話ですぐに学校に着く。 今日は平和な1日でありますように…
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