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う〇い棒を1本だけ買うために駄菓子屋まで来た僕らはまた公園に戻っていた。
「さて…まだ何かする気ですか?」
「そうね…帰ろ♪」
結局バックは僕が持つ運命なのか…
「はいはい…」
彼女の自宅までは徒歩20分。
そこから僕の家は壁を隔てただけの距離。
二人の部屋が丁度正面にあったが夜に行き来したりするのはもう少し後の話…
とにかく近いんだな。
何が面白いのか互いの家に行き来してご飯を食べたりもしてた。
そんな時はお酒が入るからよく部屋に押しやられたっけ…
「じゃあ雪夜。明日は迎えに来てよね?部屋の窓の鍵は開けとくから」
「え?あそこから入るの?わざわざ起こすために?」
少し後の話=次のページ
「何か問題あるの?」
「いや…僕が昔あそこから落ちたじゃん?だから怖いんだよなぁ…」
「じゃあ今日から私の部屋に泊まり込む気?」
おい…
なぜそうなる?
「いや、麻菜…姫の親に起こしてもらえば?」
「煩いのよねぇ…って事でよろしくね」
彼女は僕の返事も聞かずに走って家に入ってしまった。
学校とじゃ性格が違う…
ワガママな姫だな…
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