日常

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あれは今日の朝の事、遅刻する様子もなくあたしは学校へ登校してきた。 いつもの朝となんらかわりなかったはず。 あいつに話し掛けられるまではね… あたしはいつも通り自分の下駄箱へ向かい、 靴を履いて教室へ向かおうとしたとき 「君が本橋亜加里?」 毎日全校放送でうざったいくらいに、 でも実際には近くで聞いた事のない、うちの生徒会長の声。 後ろを振り返れば 下駄箱に寄り掛かって普段周りのみんなに見せないような不適な笑みで、こちらを見つめていた。 『そう…ですけど…』 振り返ったあたしが真っ先に思った事 なんで貴方みたいな生徒会の人間が、あたしに声なんかかけている? 普段話した事もなければ、 私の存在すら知っていなさそうな貴方みたいな人が なんであたしの名前を知っているの? 朝から頭の中には?マークばかりで 正直言って頭が痛い。 まだ状況が読み込めない。
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