カイ

3/4
前へ
/7ページ
次へ
大体こいつら何者なんだ? と、考えているうちに、次は不意を突いた蹴りが… ドゴッ…!! みぞおちだ…胃の中の物が喉まで上がってきた、独特の気持ち悪さを体感させられる。 目が覚めた…このままだとなにもしないままに殺されると思った。 (こ…殺される) (死にたく…ない) (…逃げよう) (でも、もし逃げられなかったら…) (殺すしかない…) (殺される前に殺すしか…) でも…どうすればいい?明らかに少女はナイフの扱いに慣れている。まともに戦って僕に勝ち目は無い。 ふと、思い出す… (そういえば、あの銀髪の男この女の子に命令してたな…よし!) 僕は彼女に向かって突進して行った、見事に蹴りをくらって吹っ飛んだ…その反動を利用して銀髪の男に詰め寄った… そして銀髪の男の喉元にナイフを突き立てた… 初めて彼女は動揺という感情をあらわにした、まるで猪のようにこちらに向かってきた。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加