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「あら、そうなの。相手はどんな男性?」
ママはいつもの声のトーンで普通に聞いてきた。
そんなママに私は少し間をあけてから口を開いた。
「優しくて、誰にでも好かれる人で、仕事もできていつも遅くまで残業してる人。それに、スーツ姿がすごく似合う人なんだ。」
私は少し俯きぎみで言った。
「そうなの。美月ちゃん今、すごく幸せでしょ?」
「うん。すっごく幸せ。一緒にいるだけでも天国にいる気分になるよ。だけど…………。」
「だけど………?」
私はさっき頼んだ飲み物に口をつけゆっくりと喉に流し込んだ。
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