第4章「歓喜の終わり」

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ー音楽の都ウィーン・ヴェーリング墓地ー 1827年春3月27日 ウィーンでは今までにない 盛大な葬儀が行われた ヴェーリング墓地に行く36人のたいまつ保持者に選ばれた眼鏡は ヴェーリング墓地まで付き添った 葬儀の最後にはカールがトランペットで第9を奏で、悲しみの中葬儀は静かに終わった その後眼鏡は ベートーヴェンの魂に届けとばかりに 澄み切った楽想の 弦楽四重奏曲やピアノ作品即興曲そして 〈冬の旅〉〈白鳥の歌〉などのリートを書き上げた その調べはきっとベートーヴェンの元へ届いたであろう
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