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眼鏡の奏でる調べは
私とは違い希望に満ちた曲が多い
眼鏡にはもう絶望はおとずれなさそうだ
何となくわかる
しかし、この冬の寒い中よくやるな
演奏はしばらく続いた
演奏が終わり人々が帰ると眼鏡は震える自分の手を見つめていた
『眼鏡…』
「フランツ!」
そこに現れたのはサリエリだった
演奏を聞きに来ていたらしい
「サリエリ先生…」
「フランツ、帰ってたのか!!その指……まず私の家に来なさい」
そう言うとサリエリは眼鏡を自分の家に連れていったのだ
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