折り紙大名の咄

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一方そんなことはつゆ知らず、天坂清貞、折り鶴などを折っています。 「何をなさっているのです、天坂様」 「いやぁ、ちよちゃんに頼まれたのだ」 天坂清貞、不器用な手で四苦八苦。 それを見た尼の霜月、微笑む。 その夜、それまでせっせと折り続けていたのだろうか、 「よし、できた!明日にでも渡しに行こう」 天坂清貞はそういって欠伸をしつつ寝床に入りました。
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