夢の後先

3/5
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
『ねぇフロウ?私の声…まだちゃんと聞こえてる?』 彼女は涙を瞳に溜めながら僕に問う。 僕はまだ意識をはっきりさせ彼女の名を呼んだ。 「楓…大丈夫だよ?」 今にも消えそうなか細い声… 彼女は僕に何て言おうとしてるのか明白だった。 今まで僕が生きてきた中で最高に嬉しくさせてくれる楓の最後の言葉。 それがもう…二度と聞けない…そんな時間が刻々と迫りくるのが善く分かっていた。 そして彼女は決心したかのように僕に告げた。 。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!