人生最大の転機

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既に借金まみれの癖に、また事業興そうとするその無謀さだけは尊敬してやるよ。 ただな、倒産するって言っただけで魂が抜け出たような顔するな。お前は普通に職は就けないのか?就く気がないのか? そんな事はどうでもいい。 ……明日にはここを離れる事になるのか。 いざとなれば寂しいもんだな……。 昨日までは思ってもいなかった事だ。 大なり小なり、動揺はある……が まぁこんな状況だ。親父にああだこうだ言っても仕方無い。 そんな中、窓から降り込む太陽の光を浴びながら、俺は壁に掛かる時計を確認する。 時計の針は12時。丁度昼真っ盛りだ。 明日か……。 せっかくの春休みが、俺の人生の転機になっちまうとは……。
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