動き始めた歯車。

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『それにしても‥‥ そんな方向音痴でよく学校まで来れたな、家近いの?』   「近くないですよ、学校まで自転車で50分もかかるんです…」   『50分!?』   (俺など10分しかかからんぞ‥‥)   『よく迷子にならなかったな…』   「入学式前日に学校行く練習してましたからっ」   『‥‥そ、そっか★』     とまぁ、くだらない世間話に花を咲かせながらも短い短い旅を終えた。   お礼を言って去っていく、若がなんだか可愛く見えた‥‥   (いかんいかん、いつもの惚れやすい病が出ちまってる…)   女の子と話してるとすぐに可愛く思えてしまう‥‥     (ちゃんと本命を見つけなきゃな…)
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