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「春風くんのご両親様。医師がお話したいそうです。来て下さい。」
「あっ。はい。それじゃ母さん行ってくるね。」
「おう。」
そう言って母は看護師さんと行ってしまった。
「さっ。俺もお茶買いに行こっと。」
俺も病室を出た。
そしてお茶を売店で買って病室に向かった。
時刻はもう夕方を過ぎて夜になっていた。
もうすぐ消灯時間だと思い小走りになると、明かりがもれた個室から聞き覚えのある声が聞こえた。
その声の持ち主は俺の母と医師だった。
俺は少しだけなら、と思い盗み見した。
そこには父もいた。
「非常に申し上げにくいのですが…春風くんはもう長くありません。」
えっ...。
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