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教室に戻らなきゃいけないと
頭で分かっていても、体が
言う事を聞かなかった。
【もうしばらく、ここに…】
と思った瞬間、勢いよく
屋上の扉が開く。
体を起こして見ると
雅也が息を切らしながら
そこに立っていた。
「あ…ま、雅…也…」
思わず目を反らすと、雅也が
走ってきて私を抱きしめた。
「ごめん」
雅也は耳元で、いきなり
謝ってきた。謝らなければ
いけないのは私なのに…
「傷つけてごめん。俺が彼氏さんの事で口を挟んでなかったら、こんな事にはならなかった」
と、言って雅也はずっと
必死に謝り続けていた
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