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はめてもらったリングを
思わず、見つめる。
「大丈夫だよね?私達…」
唇を軽くリングに触れさせて
これからも大輝が私から
離れないように祈りながら
目を閉じ、見ないようにした
しばらくしてチャイムが鳴り
大輝は走って行った。
思わず、ホッと胸を
撫で下ろす。
授業中はメール、夜は電話。
毎日じゃないけど、大輝は
小まめに連絡をくれた。
それが何より嬉しかった。
授業をまともに聞かずに
リングを見つめていると
私の隣の席に座っていた
雅也が、声をかけてきた。
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