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実を言うと、ここのバスケ部の情報は、結衣以外全く知らないで居た。
「また上が目指せるな!」
そうともなれば、強いと思いこみ口を開くのは龍斗。
龍斗はアメリカに居たため、高校の情報など全く知り得ない。
故に、慧が入学する学校=バスケ部が強いと思いこんでしまっているのだ。
「龍斗、この学校のバスケ部は弱いらしいよ」
「えー? マジ?」
勿論のこと帰ってくる言葉は、驚嘆極まり無いもの。
「俺…慧が受検するって言うから、てっきり強いのかと…」
そんな龍斗の真横で、フッと微笑み、口を開く慧。
「俺も推薦とかあったけど、色々考えたんだよ」
そう言うなり立ち止まる。
目の前には校舎程とは言えないが、寛大な扉を広げる体育館。
「よし…行くぞ!」
「ったく…おう!」
躊躇うことなく駆け込む慧と龍斗の後ろには、取り残された咲と結衣。
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