聖城バスケ部

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――バンッ 勢い良く開くのは、体育館の扉… そこから姿を表すのは、期待と不安を抱えた様子の慧と龍斗。 「誰だ?」 突如として立ちはだかる、龍斗程の大男。 ガッシリしているせいか、龍斗より小さいはずの身長が龍斗より大きく見える。 「男バス入部希望の、神藤 慧です」 それに怯むことなく、淡々と自己紹介をする慧に続き、龍斗も口を開く。 「同じく入部希望の、佐神 龍斗です」 その言葉を聞くなり、途端に笑顔になる大男。 「そうか、俺は男バス主将の葉山 義幸(はやま よしゆき)だ」 葉山の自己紹介が終わるなり、慧と龍斗の周りに集まってくる、部員であろう者達。 同時に咲と結衣が、恐る恐る体育館に入ってきた。 咲は葉山にマネージャー希望、結衣はどうやらプレイヤーになるようで、女バス主将の柳瀬 優子(やなせ ゆうこ)に、軽い自己紹介を済ませる。 「良かった良かった、ではまずプレー…」 葉山が話している最中、落ち着きを保てないで居るのが慧。 『何か…変だ…』
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