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「あの、屋内はバスケ部しか活動してないんですか?」
慧の唐突な問いに、表情を暗くする部員。
慧がこう言いたくなるのも、無理は無いのだ。
辺りを見回すと、目に入ってくるのは男女のバスケ部だけで、2階からは卓球の音すらしない。
「去年までは、バレーも卓球もあったんだがな、去年皆廃部だ…学校の実力が無い部には金をかけないと言う方針でな…」
「成績…方針…か」
ポツリと呟く慧。
どうやらここ聖城高校は、成績が残せない部には金をかけない方針らしく、バスケ部は滝原の繋ぎで今年成績を残す約束として残っているらしい。
「俺らなら大丈夫だろ」
ふと、口を開く龍斗。
その表情は自信ありげで、慧も大きく頷く。
「1年…本気かよ…」
それでも頷く2人。
葉山はフッと笑い、2人を見据える。
「よし、じゃあ俺と佐神、荒瀬と神藤、1on1だ!」
こうして、異例の1on1が幕を上げる。
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