春風

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慧と龍斗はコート内で、咲はマネージャーとして、バスケ部を支えていたのだ。 決勝戦… 優勝候補とまで言われていた慧達だったが、準決勝の龍斗の怪我、そしてある事故のせいで負けたと言われている。 ある事故については、後に明かされる…。 「帰ってたのか」 「あぁ…昨日…」 怪我が重く、アメリカに手術をしに行った龍斗は、受験日だけ此方に帰ってきていたのだ。 「慧は咲と10年間か?」 「言わないで…」 そんな他愛の無い話をしている内に、咲が居ないことに気付く慧。 周囲の視線が嫌になって、足を早めたのだろうと自己解釈をするなり、教室の前に着く。 「隣だな」 「おぉ、そうだ龍斗部活は?」 「勿論、バスケ部」 聖城のバスケ部に入ることを、まだ始まらない学校生活の前に誓う2人。 廊下には、次々と人が来るからか混雑するため、長くは話しておれず、教室へ足を踏み入れる2人。
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