デリート

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「あんたさぁーうざいんだよね」 腕を組んだ女子達に、蹴りをいれられながら中心にリカがいた。 「ちょっと可愛いからってさぁー…」 そのグループは ミカ サヤカ イオリ ユリナ そして アイ アイは小学生の時までリカと友達だったが、初恋の相手がリカを好きだと知ってから恨んでいる。 誰もが小さな理由でリカを嫌っていた。 リカも薄々感じていたが、信じたくなかったようだ。 アイ達がリカをイジメだしてから、ますますリカは一人になった。 「お前みたいな女、マジでむかつくんだけどー」 誰もが高校生デビューという感じで、暇で悪いことをしたい時期だった。 そこにやってきたリカ。 皆絶好の暇つぶしだったのだ。 「いつかこうしてやりたいって思ってたんだぁー」 アイ達はゲラゲラ笑いながらリカの顔にモップを押し付けた。 「や…やめ…て…」 泣きながらリカは拒むが、皆おかしくなったようにリカをイジメ続ける。 「オメェーは邪魔なんだよ」 バスケのボールをあてられ、雑巾の水をかけられても、リカはじっと耐えていた。 一度きりで楽になると信じていたからだ。
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