美音 稟とビネイ

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俺達は教科用ノートPCを手にもち、音楽室にむかった ガチャリっと音を立て、重くて太い扉を開ける 中からは早くも音楽が流れていた みんな自分の席に座ってノートPCを開いて音楽に聞き入っていた 俺達は音楽を邪魔しないように静かに一番後ろの席に座った 谷口が小声で『なぁ稟…ビネイさんの新曲聞きたいか?』 谷口はニアニア笑っていた 『ぷ…お前今かける気か?』 教員も今はいない、谷口ならやるだろうな 谷口は椅子を引き、低い体制でミュージックプレイルームに近ずいていく クラスの人間は谷口の行動に興味がない いつもの事か…とそんな顔でみんな谷口をみていた
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