第二幕 ~子の刻~

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    妖夢>> 「ぐ…あぁ…くっ!」   前後左右からの連続攻撃 妖夢の体は既にボロボロだ 攻撃を喰らった場所からは血が流れ出している そして、しばらくすると攻撃が止む   ミスティア>> 「意外に頑張るんだね」   妖夢>> 「はぁはぁ…」   ミスティア>> 「でもコレが本当に最後」   ミスティアが構える 正面から、攻撃を仕掛ける気だ そして狙う場所は急所   妖夢>> 「はぁはぁ」   妖夢は刀を鞘に納める   ミスティア>> 「諦めたの?」   その様子を見たミスティアが尋ねる   妖夢>> 「はぁはぁ…」   ミスティア>> 「まぁいいけど♪」   ミスティアが踏み込む そして、妖夢に向かって飛ぶ   ミスティア>> 「死んじゃえ♪」   急速に妖夢に迫るミスティア   妖夢>> 「甘く見てもらっては困る…」   ミスティア>> 「え…?」   妖夢>> 「…二百由旬の一閃!」   妖夢がミスティアに向かって走る 正に瞬足… 今まで以上の早さだ   ミスティア>> 「嘘…!」   妖夢はミスティアとすれ違う その瞬間に、刀を抜刀する 妖夢が抜刀した後を、光の線が走る   ミスティア>> 「なん…で!?」   妖夢>> 「例え眼が見えなくとも… 気配を察知する事は容易…」   ミスティア>> 「ゴホッ!ゴホゴホッ!」   妖夢>> 「貴女は私を甘く見すぎた…」 ミスティア>> 「あと少しだったのに…」   妖夢>> 「…余裕を見せた それが負けた理由です…」   ミスティア>> 「……」   ミスティアはその場に気を失う 抜刀した際 刃ではなく峰打ちをした その為、命までは取ってはいない   妖夢>> 「うっ…はぁ… 後は、頑張ってください… 私は後を追えそうにありません… …サクレイル殿」   妖夢は覚束無い足取りで 竹林の外へ歩き出す 現在、戌の刻(21時) その頃俺は、竹林を走り回っていた
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