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妖夢>>
「ぐ…あぁ…くっ!」
前後左右からの連続攻撃
妖夢の体は既にボロボロだ
攻撃を喰らった場所からは血が流れ出している
そして、しばらくすると攻撃が止む
ミスティア>>
「意外に頑張るんだね」
妖夢>>
「はぁはぁ…」
ミスティア>>
「でもコレが本当に最後」
ミスティアが構える
正面から、攻撃を仕掛ける気だ
そして狙う場所は急所
妖夢>>
「はぁはぁ」
妖夢は刀を鞘に納める
ミスティア>>
「諦めたの?」
その様子を見たミスティアが尋ねる
妖夢>>
「はぁはぁ…」
ミスティア>>
「まぁいいけど♪」
ミスティアが踏み込む
そして、妖夢に向かって飛ぶ
ミスティア>>
「死んじゃえ♪」
急速に妖夢に迫るミスティア
妖夢>>
「甘く見てもらっては困る…」
ミスティア>>
「え…?」
妖夢>>
「…二百由旬の一閃!」
妖夢がミスティアに向かって走る
正に瞬足…
今まで以上の早さだ
ミスティア>>
「嘘…!」
妖夢はミスティアとすれ違う
その瞬間に、刀を抜刀する
妖夢が抜刀した後を、光の線が走る
ミスティア>>
「なん…で!?」
妖夢>>
「例え眼が見えなくとも…
気配を察知する事は容易…」
ミスティア>>
「ゴホッ!ゴホゴホッ!」
妖夢>>
「貴女は私を甘く見すぎた…」
ミスティア>>
「あと少しだったのに…」
妖夢>>
「…余裕を見せた
それが負けた理由です…」
ミスティア>>
「……」
ミスティアはその場に気を失う
抜刀した際
刃ではなく峰打ちをした
その為、命までは取ってはいない
妖夢>>
「うっ…はぁ…
後は、頑張ってください…
私は後を追えそうにありません…
…サクレイル殿」
妖夢は覚束無い足取りで
竹林の外へ歩き出す
現在、戌の刻(21時)
その頃俺は、竹林を走り回っていた
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