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一人の青年が恋占いをしてほしいと言ってきた。
「占っても構わないけど俺の占いは高いよ。」
「はい。構いません。お願いします。」
健康そうな体つきの青年は何かを決意しているかのように思えた。制服姿であることと、勉強よりも恋を優先させるということは、高校2年生なのだろう。まぁ、恋の悩みなんてこの年頃にはよくあることだ。
「実は好きな人がいまして・・・その人とうまくいくかどうかなんですけども・・・実は僕、女の人と話したことがほとんどないんです!!なんとかなりませんか?!」
自分から色々はなしてくれるとこちらも仕事がやりやすい。とおもいつつ、占いをはじめると・・・。
「うーん・・・恋愛運はいいんだけどねぇ・・・その子とはうまく行きそうにはないねぇ・・・」
「なんとかならないでしょうか?」
「人の人生は99パーセントきめられているんだよ。だからこればっかりはねぇ。」
「そうなんですか・・・」
「まぁ、残りの1パーセントの奇跡を起こす方法はあるけど・・・」
「ほんとうですか!?どうすればいいんですか?!」
突然青年は立ち上がり、台に手を付き顔を近付けた。
「ここからは別料金になるけどいい?」
「構いません!!お願いします。」
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