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青年は(由紀さんには顔は似てるけど中身が全然違うな、化粧も濃いし、服装は派手だし、男っぽいし・・・)と思いつつも
「あ・・・あのうせっかくなんでどこかお茶でも飲みに行きません?」
と誘った。
店に入ると美紀が
「相手はどんな人なんだ?」
「えーと、読書が好きでおとなしくて、上品な感じです。」
「じゃーまるっきりアタシと正反対じゃん。でも、読書はするよ!『三毛猫ホームズ』とか!あれ面白いんだよねー!!」
「彼女は詩集とか読むんですよ!!でも、見た感じは凄くにてるんですよ。」
「そうなんだぁ!!じゃーさー、アタシをその相手だと思って口説いてみ」
「そんなこと急に言われても・・・」
「ほらはやくしなぁ。」青年は少し間をおいて・・・サングラスを取り出すと真顔で、
「サングラスかけてもいい?だって君が眩しすぎるから。」
美紀はお腹を抱えて笑った。
「そんなこと言うやついねーよ。あーおっかしい。それじゃー無理だな。」
「そんなこといわれたって、由紀さんとは顔は似てるけど服装も態度も全く違うから練習にならないよ。」
と恥ずかしそうに青年は言った。
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