いつも通りの朝

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ジリリリリ   いつも通りけたたましく鳴り響くベル音。 もっと静かな目覚時計を買っておくんだった。 これじゃあ清々しく朝を迎えられやしない。 とはいっても、こうゆうのじゃないと寝過ごしてしまいそうで不安になるのだが。   「んぅ…もう、なんだよ」   ブツブツ文句を言いながら階段を降りていく。   「ふぁぁー…あぁ」   大きなあくびをして頭を掻きながら渋々リビングに向かう。 ふと机の上の紙に目をやる。     《優助(ユウスケ)へ  お母さん仕事に行って来る  から朝ご飯は自分で作って  下さい。  冷蔵庫に昨日の夕飯で残っ  た芋の煮っころがしがある  のでレンジで温めて食べて下  さい。  学校遅刻しないようにね。》     なんだ置き手紙か。 別に要らないのに。 いないなんて分かりきってる事をわさわざ書かなくったっていいのに。   まぁ、どうでもいいことだけどな。
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