いつも通りの朝

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「あぁ、あなたが門の前で倒れちゃったから、江並先生が凄く心配して連れて来てくれたのよ?「先生、叶居が!!叶居が死んじゃいますーっ!!!」って半泣きで来たんだから」   「あの、圭やんが?」   圭やんというのは《江並 圭吾(エナミケイゴ)》先生の事だ。 俺の担任である。 圭吾の圭で圭やんだ。 『やん』とゆうのに時に理由はないそうだ。 名付け親は俺ではない。   「そうよ。後でお礼言っときなさいね」   「はい」   「ところで、どうして俺は倒れたんですか?」   「あなた最近睡眠ちゃんと取ってる?」   「あ…」   俺は、ここ最近バイトバイトで睡眠不足が続いていた。     どうやら先生が言うには過労や睡眠不足など、自己管理ができていないせいだそうだ。   「さぁ、もう行きなさい。次の授業が始まるわよ」   「あっ!ヤベェ!!ありがとうございました!!!」   一礼して部屋を出た。   (圭やんが…)   圭やんは体育会系の先生なので、怒ると怖い。 なので、『鬼の圭やん』と呼ばれている。 だが、圭やんは俺とあまり仲が良くなかった。 その圭やんが半泣きで俺を連れて来てくれるとは………感動だ。   「さて、圭やんに礼でも言ってくっかな」
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