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前頁に補足をしておきます。
テンパイの形は二種類ありますね。②③⑥④⑦⑧の形です。
やりやすい方でいいでしょう。
七枚のパネルをめくるのに七球ですから、遊び球は一つもありません。
一度でもミスをすると、トリプルビンゴは達成できませんから、何とも薄情なこ憎らしい野郎です。
プロ野球にもこんな厳しさはないでしょう。
ですが、この厳しさこそが私を虜にした一因であります。一因と申したのは、他にも理由があるからです。
パネルはバットコントロールで打ち分けていくのですが、なかなかこれがよく出来ている。
打球の軌道が打ったタイミングにより、正確に反映されるんです。
これはつまり、タイミングさえ掴めば、高得点を自在に叩き出すことが出来るという証拠です。運に振り回される要素が少ないのです。
これがわかった時、「やるぞっ!」って気持ちにさせられました。
頼るものは己のバットコントロールのみ。低スコアにまみれても誰のせいでもありゃしないという潔さが、私の琴線に触れました。
遊び球無しの背水の陣の状況も男と生まれたからには、なんともくすぐられる部分です。
命がけとまで言えば、少々大袈裟になりましょうが、男が男として生まれてきた意味を感じることが少ない平和な時代ですから、眠れる本能を存分に発揮する格好の舞台があっていいんじゃないですかね。
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