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天使は人の流れに紛れていた
白いスーツを着ていた
天使は人には見えなくて
声も届かない
（今日は今朝から２件か）
書類を見ている
淡々と仕事をこなすキャリアウーマンみたいに…
天使は病院に向かう
（ICUの濱田さん）
機械音が脈拍を知らせている
（この女の人だ）
元気そうな印象の…
どこにでも居そうな…
只今6時34分
（あと二時間か… 早く着きすぎた）
（あと二時間で死ぬ様には見えないな）
元気に笑う
なぜ 病院にいるのか…
ほんとに彼女…？
書類を確認する
（間違いでは済まされない）
（間違いない）
（気胸…？）
（ふぅ～ん）
天使は表情を崩さない
巡回が来る
『濱田さん どうですか？』
彼女は笑う
『調子いいですよ
早く帰って友達と遊びたい』
なんて笑ってた
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