プライド

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「…チッ」 イライラが募る。 あんなに否定されたのは、初めてで。 かといって、ちょっと凹んでる自分もいて。 捺はどこかズレてる気がする。さっきだって、今時では当たり前な学生ファッションを本当に怪訝そうに言った。 やはり、そこはお嬢様だからか価値観が違うのだろうか。 今まで、 女は皆、俺を好きになって。 外見、だけで何が分かるのか。 向こうから勝手に惚れてきて、甘えた声出して、迫ってきて。 女なんか、楽勝で。 ヤることやったら、ポイしてきた。それが俺の…ライフスタイル、なのだから。 そうでもしないと、俺は……。 寂しそうな目をしたと思ったらすぐに、握り拳を作って、 捺を何が何でもオトす、と決めた由であった。
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