嫌いなアイツ

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翌日の昼休み、購買へ向かってる時だった。 突然、道を塞がれたのは。 「…捺サン、ちょっと顔、貸・し・て?」 正面に立つ、三年生なんだろう赤いリボンをした女子が三人いた。 この学校は、制服のリボンの色で、学年が分かるようになっている。 1年は緑、 2年は青、 3年は赤、と分かれている。 とにかく、今朝はちょっと寝坊してしまったから早くあんパンを買わなあかんのに! 昨夜は色々考えてしまって寝れなかったしな。 色々って、アイツの事やないからな!!! 「…エート、昼御飯がまだなん「いーから顔貸してよ」 …、めんどくさい事になってきたな。何か入学してから毎日誰かに絡まれる。 三人に気付かれないよう、小さく舌打ちしながら屋上へと連れてこられる。 開口一番、こんな事を言われた。あぁ、空は何で青いんや。 「…あんた金で人を動かすとか、やめてくんない?」 三人の中のボスなのだろうか、勝ち気そうな女が腕組みをしながら正面にズイッと出てきた。 「…カネ?」 質問を質問で返すと、逆鱗に触れたのか更に怒る。 「とぼけないでよ、由があたし達と切るって言ってきたの! 絶対あんたが何かしたんでしょ!金に物言わせたんでしょ!」 ハァハァ、と肩で息をして辛そう。
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