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「…おい」
たちまち三人の顔が真っ青になる。
「…なにしてんの。
ミホ、サキ、カオリ?」
…そう、
捺を呼び出した三人は、ミホ・サキ・カオリだった。
何で由がここに居る、とか何か弁解しなくては、とか色々考えるけど、
由の雰囲気が怖すぎて誰も何も言えなかった。
ーー由に呑み込まれていた。
「ねぇ、何か言ってよ。俺さっき何してんのって聞いたよねぇ?それとも聞こえなかった?」
ーーそう言って由はにっこり笑ったけど、その瞳は冷たく、その瞳に射られそうで。
『『ゆ…ぅ』』
なおも、笑って近づいてくる由。
「由…ごめんなさいっ、わざとじゃないのっ。だから、だから…っお願い、許して…」
身の危険を感じたのか、涙目になりながら必死に謝るミホ。
そんなミホを笑いながら見下ろし、由が何かを言おうとした時、
誰かの声によって遮られた。
「謝って済むな「……パン」
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