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あぁこれで全部終わったんだ。いつもの生活が戻ってくるんだ。
起きた俺に気付いたのか咲が起き上がった。
咲『崇…よかった…気付いたんだ…』
あぁ、心配かけたな。
と声を出そうとするが出ない。
そんな俺を不思議そうな目で咲が見つめる。
咲『どうしたの?』
その時、誰かの声が聞こえてきた。
低く、暗い声で。
……セ。
始めははっきり聞こえなかったがその声は次第に大きくなっていく。
…ロセ。
コロセ!
その言葉を理解した時、俺の両手は咲の首を掴んでいた。
自分の意思ではない何かが俺の体をつきうごかす。
やめろ!やめてくれ!
どんなに抵抗しようとしても俺の両手には力が込められていくだけだった。
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