悪夢

5/5
前へ
/5ページ
次へ
… 物の5分もたたないうちに咲は動かないようになった。 俺は今何をした? 1番大切な人を自分の手で… 自分にのしかかってくるのは罪悪感と虚無感。 そして… コロセ! という声。 そして、病室のドアが開く。 カッちゃんが病室に入ってきた。 逃げて!と声を出そうとするが出ない。 すでに俺の片手はカッちゃんに掲げられていた。 グシャ…グチ… カッちゃんは一瞬にして肉の塊になった。 もう何をしたらいいのかも分からない。 声はひたすらコロセ!と響き続けている。 その時、母さんの最後の言葉がふと思い出したように浮かんできた。 『危ない!逃げて!』 悪夢は終ワってイナかッタ… クスクス…
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加