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私は今日も夜中外を歩いてる。
夜は好き。
誰もいないし静かだし。
私は闇と一つになれるから。
静かな住宅街に響くのは私の靴音と歌声。
空にはおっきなお月様。
道を歩くのは勿論私だけ。
もう日課となったこの夜のお散歩。
なんだか最近寝付きが悪く夜寝れなくなってた私は,気分を紛らわす為に毎晩外に出ていた。
始めの頃は変質者が怖かったけど今日まで約一ヶ月。
何事もなく過ごせているからやめられない。
それに知れば知る程夜の世界は楽しい。
少し冷たい風に開放的な空気。
時間が遅ければ遅い程人はいないから私は私の世界にいられる。
今夜は公園にでも行こうかな?
そう思って今まで前に真っ直ぐ向かっていた足を二番目の曲がり角で曲げた。
この道は公園に行く近道。
普段は使わないけど今日は使ってみよう。そう思った。
あと一つ。
この角を曲がれば直ぐ公園だ。
そう思って曲がろうとした瞬間(とき)――‥
「キャァァァァ!!!」
女の人の甲高い悲鳴が聞こえた。
急いで声のしたほうへ走れば角を曲がって20mくらい前に女の人と‥
マントをした男の人がいた――‥
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