三章・悪夢の夜

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「…人工精霊…」 おいおい…本格的なオカルト用語が出てきても俺は良くわかりませんから!て言うか興味ありませんて!! 「…何よその人工精霊って…」 「…まあ下層階級のあなたには錬金術なんて高度な技を知らなくて当たり前ですわね。」 「っ…むかつくわねぇ…。」 「…人工精霊とはその名の通り人工的につくられた精霊で 物理的、化学的に作りだされた元素と呪術法定原理を合わせ、作り出された操り人形… それが人工精霊ですわ。わかり易くいえば、意思や性格があるのが自然の精霊、意思もなくただ主人の言う事をきく人形が人工精霊ですわ。」 大変分かりやすい説明ありがとう。 はっきり言って前半部分はサッパリでした! 「…ふーん。」 「威力はエーテルの複合の相性と術者の魔力で決まりますわ。 ユージェ様、お気をつけてくださいませね」 ってドサクサに紛れて 腕を絡ませ顔を肩に乗せんなよ! 「っ…あ~離してくれません?飯食えないんですけど…」 「…アハハ…駄目だ聞いてないぜ。ユージ」 「アハハじゃねぇよチョビ!お前席替われ!!マジで女の子片手に飯食えないから!!」 「……………。」 絡みついて離れないユーリカにイライラしながらふと馬鹿みたいに静かなサリカに俺は視線を向けた。
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