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悪い夢は覚めなかった…
「…朝…だよな…」
窓から光が少しだけさしこむ…
日の出からまだ時間がたってない様だ。
机の上の懐中時計を取って見るとまだ五時だ。
俺はローブを着込むと床に投げ出されていた一冊の本を手に取り、昨日の夜の事を思い出しながら、ベットに腰をかけた。
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「……こんなの…夢だ…」
と言うつつも俺はその本を閉じることが出来なかった…
リアルな夢だと…思っていた…だけど心の底では、この世界は夢じゃないかもしれないと思っていたのだろう…
俺は戸惑いつつも次のページを捲った。
底には日本語ではなく大きな魔法陣みたいな絵が書かれていた。
「……?」
俺はそっと魔法陣に触れた瞬間、魔法陣は輝きだし、瞬間俺の意識は真っ白になった。
「…さい…おきなさい祐司君。」
「…ん」
聞こえてきたのは森本レオみたいな優しいオッサンの声…
俺は瞼をあけた瞬間、自分の眼を疑った。
「なっ……森!?」
屋久島の天然記念物の屋久杉みたい太い樹木がいくつもあり、
完全に森と言うしかない…
「……もの○け姫みてぇ…」
あまりに壮大なスケールの森に、俺は唖然として某アニメスタジオのアニメ映画を思い出す。
「…何処だよここ…」
確かに夜だったのに真昼の様だ
「ここは本の中ですよ。」
「は?」
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