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五分ぐらい歩いて、小夜の言っていたオムライスのレストランに着いた。
すごく小さなレストランで、きっと通な人しか知らないんだろうな、と思った。
中に入ると、使い込まれた木製のテーブルと椅子が並んでいた。
窓際の席に僕らは座った。
早速メニューを開いてみた。
そこには、おいしそうなオムライスの写真がいっぱい並んでいた。
それを見ながら、僕は小夜に聞いた。
「何が食べたい?」
「うーんとねぇ……
小夜はコレがいいなぁ」
小夜が指したのはデミグラスソースがたっぷりかかったオムライスだった。
僕が選んだのはキノコがいっぱいのオムライス。それもデミグラスソースがかかっていた。
「すみません、注文お願いします」
といって、近くを通りかかった店員さんを呼び止めた。
「はいっ」
といって、注文を取るのにメモとボールペンを持ってテーブルの近くに立った。
僕が2つのオムライスの注文をした。
「はい、かしこまりました。少々お待ちください」
オムライスが来るまで、僕らは他愛もない話をしていた。
好きな歌手は?とか、テレビ番組はどんなのを見るの?とか……。
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