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やがて、アジトらしきものが見えてきた。
霞や霰、雫達は緊張しているが、割と俺は緊張をしていなかった。
「ここから先は通さねぇぜ!」
見張りだろう。
俺は即座に青いペン(創造)で『聖剣』と書き、見張りの首に切っ先をあて、見張りが魔法を使う前に行動を封じた。
霞が機転を聞かせ、緑のペン(特殊)で『捕縛』と書き、
雫が同じペンで『口封』と書く。
俺は見張りをその辺に転がし、先へ進んだ。
アジトの中に侵入し、盗賊達は俺達に気付く。
「見張りはどうしたぁ!」
「曲者だぁ!」
盗賊達のざわめきが広がる。
まだ時間はある…
俺は霞や雫、霰に目で合図をし、三人の周りに、『魔法無効防壁』と、『物理無効防壁』を張らせた。
これで三人は動けないし、支援も出来ないが、俺を信じてくれた。
盗賊達は、10人強。
ボスと呼ばれるヤツもいるが、街長の話とは違うようだ。
大方、用心棒的なヤツか…と俺は推測した。
後ろの三人の安全を確認し…
…俺は盗賊達に突っ込んだ…
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