華の街、アルベイン

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「はい、いらっしゃい」 しわがれた婆さんが俺達を招く。 魔法屋の中は、見たこともない変な道具や、変な剥製等が、所狭しと並んでいる。 「お兄さん方、何をお求めで?」 婆さんが尋ねる。 「あの…道を尋ねたいのですが…」 婆さんは舌打ちをして、「ちっ、客じゃないのかい!」と、ぼやく。 …そんなこと言われてもなぁ… 俺は聞いてみた。 「ここは何を売ってるんですか?」 婆さんは、ニヤリと笑う。 「魔法に関する知識と特殊な使い方じゃよ」 「特殊な使い方?」 霰は興味有りそうだ。 「教えるなら五百ペンタじゃ」 婆さんは金を要求している。 俺は知っておいた方が役に立つと思い、金を払う。 「まず、ペンが5種類有るのは知っておるな?」 婆さんは説明を始めた。
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