華の街、アルベイン

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「一般的に知られているのが五色なのじゃが…」 婆さんは説明を続ける。 「希に紫や黄色のペンを持っとるヤツがおる。 そういうヤツは魔法に自信が有るヤツじゃ。 紫に関しては、ペンを使い分ける必要がないのじゃ。」 婆さんは説明を続けている。 俺は聞いておいて正解だ、と思った。 次の相手は、盗賊なのだから、人間の可能性が高い。 となると向こうも魔法を使ってくることも、予想出来るからだ。 「黄色に関しては正確な情報は入っておらん。 十分に気をつけねばならぬ。」 俺達は、貴重な情報を手に入れた。 「ここからは、ワシのサービスじゃ。」 婆さんは案外いい人らしい。 …顔は怖いがな… 「最上級の魔法使いとなると、ペンすら必要としないのじゃ。」 「「えっ!?」」 俺と霰は、予想外の話に驚いていた。
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