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翌朝、やはり潜り込んでいる霰を起こし、雫と霞との合流を果たした。
「さぁ、街長とやらに会いに行こうよ。方向音痴さん」
雫は満面の笑みで俺に語りかける。
…ちっ、迷ってなかったら…
悔しそうな俺の顔を見て、更にニヤリと笑う雫。
「そんなの良いから、置いてくよ?」
霞はもう歩き始めている。
霞は昨日下調べをして、街長の家まで見てきたと言う。
「誰かさんとは大違いだね。」
ケタケタ笑う雫。
…勘弁してくれ。
霞を先頭にして歩く俺達は、街長の家の前に着いた。
…霞…ありがとう…一人なら迷ってた。
チャイムを鳴らすと、「勝手に入れ~」と、声が聞こえた。
そうして街長の家に、お邪魔した。
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