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街長と称されていたのは、20代後半位の男性だった。
左腕がないのが目についた。
街長は俺達の視線に気づいたのか、左腕をさすっている。
「ああ、これは盗賊に持ってかれたんだ。」
憎し気に言い放つ。
霞は、「盗賊どもは、私達が必ず追い払います!」
今やトラブルメーカーは、君に決定だよ…
霞さん…
「気をつけてな。ヤツ等も魔法使ってくるぞ。それも厄介なんだが…」
と、街長の言葉は濁る。
少しの沈黙が流れる。
俺が思うに《厄介》と使った事から、街長もかなりの使い手なのだろう。
だが、街長でも対処出来ない何かが合ったのだ。と推測した。
「そんなに強い使い手が居るんですか?」
俺が聞いたら、全員が驚いたように俺を見る。
街長は驚いたように、「お前はヤツを知っているのか!?」と聞かれた。
勿論知る訳がない。
俺の推測は、見事に的中していたようだ。
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