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盗賊達に、突っ込んだ俺は、赤のペン(変化)で『剣豪変化』と書き、体がスムーズに動く。
一人、二人と傷を負わせず、聖剣の腹で盗賊を気絶させていく。
この聖剣のおかげで、盗賊達が持っている武器は、次々に破壊していける。
盗賊達の魔法を、かわしたり、切り崩したりと回避を続けながら…
手ぶらな所を俺は気絶させ、残りは数人まで減らした。
その時…俺の背後に背の高い男が立っている。髪の毛はセミロングくらいの赤い色。歳は20代前半くらいの美形だ。
武器は…刃が真っ赤な刀だ。
俺は息を呑む。
周りにいる盗賊達は、ソイツが現れた為に完全に観戦モード。
霞達の事も放置でいいらしい。
やはり、コイツは別格だ。
盗賊のボスと呼ばれるヤツとも、纏っている雰囲気が違う。
俺は会話を試みる。
「アンタが街長の左腕持ってったのかい?」
「…だったら?」
男は静かに答える。
「別に関係は無いが、悪事を働いている奴の護衛は、気に食わないね」
俺は吐き捨てるように言った。
「これも仕事なんでね。」
と言い、真っ赤な刃の切っ先を、俺に向けてきた。
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